Brone Candle

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【開発背景】

  キャンプでは、シチュエーションごとに多様なニーズが発生します.それに合わせて道具を揃うのはキャンプの一つの楽しみだと言えます.

  しかし、それぞれに特化した専用ギアを携行すると、パッキング効率の悪化や重量増が避けられません.特に、徒歩でのアクセスが主体となるシチュエーションでは、携行するギアの「体積」と「重量」が、行動範囲や快適性を左右する重大なファクターとなります.

  本プロジェクトでは、単一ギアで複数のタスクをこなす「機能統合」というアプローチを採用。焚き火を囲む時は、脇に小さなサイドテーブルが欲しい。調理中は、まな板や具材を置く場所が足りない。撤収前には、ちょっとしたものを干す場所が欲しい。これらの「ちょっとした不便」を一挙に解決するギアを目指す.これにより、トータルの装備数を削減し、結果として「量」「大きさ」「重さ」の最適化を図ります.

【設計ポイント】

  ・ 「形」の変化による複数機能の実現
  ・ 無駄のないシンプルなデザイン
  ・ 軽量性と強度の両立

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* 一部のコンセプト案

【商品開発の話】

  プロジェクトが始まって最初の数ヶ月。私たちは何度も試作を繰り返しました.しかし、出来上がるものはどれも、どうしてもパーツ数が多く、複雑な構造になってしまう.目指したのは「無駄のないシンプルな形」のはずなのに、気づけば機能を盛り込もうとするあまり、どんどん複雑になっていく.どうしてももっとシンプルな「形」にしたかった.

  そこである日発想を転換.テーブルを「物を載せる板(面)」としてではなく、空間を区切る「フレーム(枠)」として捉え直したらどうなるだろう?フレームの構造や、パーツ同士の位置関係を自由に変えられれば、その「枠」の中に生まれる空間の使い方も自然と変わる.面がないなら、板を載せればいい.フレームに引っかけたいものを引っかけてもいい.吊るしたければ、そのまま吊るせる.

  この「テーブルをフレームとして捉え直す」という、ある意味でとても単純な発想の転換が、開発における最大のブレイクスルーとなりました.あれほど苦労していた複雑な機構が、まるで嘘のように消えていきました.目指すべき形が、明確になったのです.

 

  まず取り組んだのは、骨格となる構造の最適化です.強度シミュレーションを何度も繰り返し、最も力がかかるポイントを特定。そこに集中的に強度を持たせる設計へと改良しました.3D CADを用いた構造解析を繰り返し、応力集中箇所を特定.材料力学の観点から、最も効率的な荷重分散構造を導き出しました.

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* 部品の写真

  その後は一つのパーツ、一つのネジに至るまで、徹底的に余計なパーツを減らし続けた.また可動部の機構を根本から見直し、試作を重ねに重ねました.削り出しの精度をミクロン単位で調整し、最終的には「カチッ」という心地よい音とともに、確かな手応えで固定される機構を完成させました.

  約8ヶ月、無数の試作と改良を経て、ついに「Multi-function Frame-001」は完成しました。出来上がったフレームを手に取った時、それはまるで長い旅を共にしてきた相棒に出会ったような、不思議な感覚でした.この「Multi-function Frame-001」が、単なるキャンプギアとしてだけでなく、ユーザー一人ひとりの創造性を刺激する「道具」となることを願っています.

 

  「枠を変えれば、使い方が変わる.使い方が変われば、キャンプの楽しみ方も変わる.」

 

  重たい荷物に悩まされることなく、もっと自由にフィールドへ出かけられますように.

  そして、そこで過ごす時間が、より豊かで思い出深いものになりますように.

 

  私たちの願いは、ただそれだけです.

  

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